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AQUOS LC-52XL10購入記。 [BDアレコレ]

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SHARP AQUOS公式

AQUOSの2kハイエンドモデル「XL10」の52型を購入した。
今まで液晶テレビを購入したことが無く、ゲームやBD再生は基本的に液晶モニタで行っていた。三菱のRDT231WM-X、その後継であるRDT272WX。後者はPCでの作業時に今でも使用しており描画に力を入れたモデルだけあってゲームやBD再生でも良質な映像を表示することが出来ていた。

液晶テレビの購入自体は去年の年末頃から考えていて、当初はBRAVIAとREGZAの二択に絞っていた。ネットの評判を見てもこの二社のモデルは評価が高く――というよりゲーム、映画を楽しむのであればこの二択しかないという感じで、実際店頭で見てもBRAVIAとREGZAはデザインもさることながら画質の優れたモデルであるように感じられた。なので何度か店頭へ脚を運んだ結論としてはそのようなものになっていた。しかしある時にBRAVIAの隣に並んでいたAQUOSがふと目に入り何と無しに見てみたのだが、何と映り込みが極端に弱い。よく見てみると発売されたばかりの新型らしい。ああ、そういえば映りこみの少ない「モスアイパネル」があったなぁ。今回発売されたXL10はそのモスアイパネルが改良された新型との事。成程確かに映り込みが弱い。店内を眩く照らす大量の蛍光灯が配置された店内でこの映りこみならば、自宅に配置した時はさらに少なくなるのだろう。

昨年の初めに帰省先の友人宅へお邪魔した際、リビングに新しく設置された46型のBRAVIAの画質に驚き、その鮮やかさに心底感動したものだが、視聴開始から2時間を過ぎた頃に目が疲れ始め軽い頭痛を感じてしまい、それもあってグレアパネルのモデルの購入には二の足を踏んでいたのである。確かにクリアパネルの画質は素晴らしい。鮮やかで立体感があり3DCGの映像との相性は抜群である。しかし光に弱い私の目にとってグレアパネルの眩しさは映画のような長時間の視聴においては障害でしかない。PC、ゲーム、映画の全てを兼任していた愛機「RDT272WX」はノングレアだったので1日中見続けていても頭痛すら感じなかった。グレアパネルとノングレアの差はあまりにも大きかった。

だからXL10の映りこみの弱さを見た時は確信に近いものを感じた。ああ、多分コレだな。そうなるともう決まったようなものである。いくら画質が良かろうが、機能が豊富だろうが、「映画を観る」という行為において映り込みが少ないことがどれほど大きなアドバンテージであるか。XL10を知ってからというもの、店頭で確認する度にその確信は強まっていった。ああ、やはりコレしかないな。だから今年の3月の時点で購入は確定していた。後は値下げを待つだけだった。結果として購入は9月までずれ込んでしまったが当初よりも大分安い14万円で購入することが出来た。

今回何故52型を購入したのか。46でも60でもない。それはRDT272WXが27型であり二倍程度のサイズは欲しかったからである。46では物足りない60では大きすぎる。27型の丁度2倍程度になる52型は正に望ましいサイズだった。到着するまでは。

横幅119cm縦77cm、重量25.5 kg。
シミュレートはしていた。してはいたが予想を超えていた。玄関がノックされ、開いた扉の先に配達員と共に置かれていたダンボールの箱は明らかにお呼びでないサイズの代物だった。ヤバイ、失敗したかも。設置は一人でするつもりだったので玄関先からズルズルとマイルームへ。予想外に重い。デカい。蓋を開けるとほぼダンボールと同じ横幅のテレビが収納されていた。5cm程度の本体の薄さで上部のシルバーのフレームが輝いている。綺麗だ。デカいけど。そして一人で設置しようとしていた事を後悔した。

25.5 kgの物体であれば一人でも問題は無い。持つ事を想定したモノであるならば。本体が薄くスレンダーなフォルムが特徴的な最近の薄型テレビにはどうやら取っ手が無いらしい。横幅119cmで25.5kgの物体を安定して持つには左右の真ん中から下辺りを持つしかない。因みにモスアイパネルは汚れが取りにくいので画面には触れないようにとの事。成程。ノーマルからハード、そしてベテランへと難易度が上がっていく。大丈夫だ、マイルハイクラブ程ではない。

テレビ全体を覆うカバーを付けたまま画面には触れないように両端を持ちながらゆっくりと設置していく。因みに一人で運ぶと液晶が歪む可能性があるらしい。ああ、知ってる。対した距離でもなかったので何とか無事設置できた。角度を調整しコードを付け取り敢えずは完了である。改めて見るとやはり大きい。27型の四枚分なので当たり前ではあるが。

さて、さっそく画質の程を確認してみるがXL10には画質のプリセットが幾つかある。
高精細・ぴったりセレクト・標準・映画・映画 THX・映画(クラシック)・ゲーム・PC・フォトの9つ。
私がXL10を購入した、もっと言えば大型液晶テレビを購入した動機は単純だ。「BD再生」「ゲーム」この二つである。テレビ番組は一切見ない。なのでB-CASカードは封すら開けていないしこの先明ける事は無い。なので使用するプリセットもおのずと限定される。「標準」と「映画」の二つである。

画質調整の項目は10以上あるがそれらはプリセット毎に固定されているものがあり、固定されている項目は数値が変更できないようになっている。その中で標準と映画の二つはほぼ全ての項目が変更できる。何本かBDを再生してみるとどうやら映画とアニメで設定を変えたほうが良さそうなので「標準」をアニメに「映画」を映画用に設定する。因みに「映画 THX」のプリセットはTHX認証なだけあって階調表現含め優秀な画質になっているのだが「明るさ」が固定されている上にちょっと暗く設定されているので残念ながら却下。なので標準と映画のプリセットをTHXの画質に可能な限り近づける事によって、THXに近い画質で明るさを設定できるようにする。なおゲームに関しては映画の設定を流用している。それと私は基本的にプレーヤー側で出力された映像をそのまま観たい人間なので「色の濃さ」「色合い」「画質(シャープネス)」「倍速補完」等のテレビ側で映像を補完するような項目は基本的に全てデフォルトか切るようにしている。

画質の調整だが、先に述べたように先ずTHXに可能な限り近づけた上で標準と映画の「明るさ」と「黒レベル」をそれぞれ設定していく。先ず映画用の設定でリファレンスとして使用したのは「Transformers: Revenge of the Fallen :Big Screen Edition」。
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劇中のIMAXシーンである中盤の「森林乱戦シーン」を基準に明るさと黒レベルを設定していく。手持ちのBDの中で最も再生回数が多いのでカットのタイミングやカメラワーク、ピントのタイミングを殆ど覚えているという事もあるのだが、このシーンはコントラストが非常に強く、一つの画面の中に極端に明るい部分と暗い部分が存在する場合があるのでメモリ一つで結構見え方が変わってしまうのである。なのでこのシーンさえ綺麗に映ればどのソフトでも問題ない筈だろう。なお「綺麗に映る基準」としては27型で観ていた精細感を52型でもそのまま再現できるかどうか、である。IMAXシーンといえど設定次第では暗めに設定してあるTHXより明るさやコントラストが上なのに画面が暗く見えるというような状態になってしまうので注意が必要である。

アニメの場合は先ず黒レベルの設定として「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」。
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冒頭の宇宙空間での戦闘シーンは現実的なライティングが行われているので画面全体が結構暗い。そして本作品はシネスコなので上下の黒帯の黒色と宇宙の背景の黒色を比較しつつ黒レベルを設定し、その上で戦闘シーンでの黒レベルを設定する。明るすぎると臨場感が出ないし、暗すぎると何をしているのか全く分からないので正直黒レベルに関しては好みによるとしか言えない。因みに私の場合、冒頭の二号機が接近してくる場面で宇宙の背景が黒帯に対して若干浮く程度に設定している。

次に明るさの設定だが、ここでは「日常のブルーレイ 特装版 第1巻」。
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これに収録されているノンテロップOPを使用する。日常のOPはその大半を白背景で制作しているので明るさの設定に丁度良い。アニメ作品でコレより明るい映像も中々無いので、白背景という最も眩しい映像で明るさを設定しておけば他の作品でも問題ない筈である。また日常のOPは1080Pに近い解像度で制作されている(推定)ので52型でも高精細に映るかどうかのリファレンスになるだろう。

私の場合は先ずこの3本で設定を行い、後は他のソフトを再生しながら微調整をするといった感じである。今回は取り合えずこんなところで、次回辺りで各ソフトの感想なんかを書いていこうと思う。

今回購入を決定してから実際に買うまで6ヶ月近く経ってしまったのだが、その上で言わせてもらうと「購入を迷っている原因が主に金銭的な理由である場合は迷っていても仕方が無い」。はっきり言って値下げを待っているその時間を失うほうが余程の損失である。例え一ヶ月で一万円下落したとして、その「一ヶ月間テレビが観られた時間」は一万円程度で埋め合わせられるものなのか。私はそんな事は無かった。購入して直ぐに思い至った結論は「もっと早く買えばよかった」だった。手持ちの円盤をひたすら再生しながら何度も何度もそう思った。XL10は結構売れているらしいので恐らくコレを読んでいる人の中で購入の候補に入れている人もいるだろう。そういう人はXL10に限らず大型液晶は思い立ったら即購入を勧めたい。特に半ば決定しているような場合は。

続き
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