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『スター・ウォーズ エピソード9』はどの映画館で観ればいいのか。 [映画]

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2019年12月20日の劇場公開が決定しティーザー予告編も公開されたシリーズ最新作『スター・ウォーズ ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(原題)』。

監督は『フォースの覚醒』のJ.J エイブラムス。撮影監督も同じく『フォースの覚醒』のダニエル・ミンデルが務める事となった。


本作の撮影フォーマットはJ.Jのツイッターにもあった通り35mmフィルムのアナモ撮影であるが、コダック社のツイートによると65mmフィルムでも撮影されている事が判明した。


本作はコリン・トレヴォロウ監督が降板する前の段階ではIMAXカメラによる撮影ではなく、全編65mm5Pによる2.20:1で撮影されるとの情報が出ていた。その後J.J エイブラムスが監督に決定した事により本作は『フォースの覚醒』と同じく35mmで撮影される事となった。本作『エピソード9』で使用したカメラは『フォースの覚醒』と同じタイプのパナビジョン「Panaflex Millennium XL2」となる。65mm撮影の詳細は現時点では不明であり65mm5Pの2.20:1なのかIMAX 65mm15Pによる1.43:1になるかは今後の情報次第となる。


現在の日本の映画館事情は2015年末に公開された『フォースの覚醒』の頃とは大きく異なる。当時は109シネマズ大阪エキスポシティが日本で最初のIMAX次世代レーザー(後にGTテクノロジーへ改名)を導入した事で日本でもIMAX 1.43:1フォーマットの上映が再び可能となったため、IMAX 65mmカメラで撮影された『フォースの覚醒』を観るために全国から一箇所にファンが集うという一大イベントが起きる程の盛り上がりがあった。
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109シネマズ大阪エキスポシティ

その後2018年11月23日に川崎と名古屋のIMAXデジタルシアターに4Kの映写が可能なIMAXシングルレーザープロジェクターが導入され、2019年4月26日に109シネマズ菖蒲、夏には沖縄のユナイテッド・シネマ PARCO CITY 浦添にも同じくIMAXシングルレーザープロジェクターが導入される運びとなった。これはエキスポIMAXのIMAXレーザーGTとは異なりスクリーンの画面比率は1.90:1となる。従来のキセノンランプを使用したIMAXデジタルシアターは順次レーザー光源プロジェクターに改装されていくという事なのだろう。

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グランドシネマサンシャイン

そして2019年7月には池袋にグランドシネマサンシャインが誕生し、ここではエキスポIMAXと同じく1.43:1の上映に対応するIMAXレーザーGTによる18.9m×25.8mのスクリーンが導入される事になった。
グランドシネマサンシャイン公式サイト

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またIMAX以外では2018年11月23日にT・ジョイ博多に日本初となるドルビーシネマが導入され、2019年4月26日にMOVIXさいたま、夏に梅田ブルク7と秋には東京の丸の内ピカデリーに導入する事が決定している。『フォースの覚醒』『ローグ・ワン』『最後のジェダイ』『ハン・ソロ』の4作品がこれまで日本以外の国でドルビーシネマで上映されてきたが今回ようやく日本でも『スター・ウォーズ』をドルビーシネマで観る事が出来る様になったのは嬉しい限りである。

『スター・ウォーズ ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』はシリーズ作品同様、
・IMAX DIGITAL 3D(2K)
・IMAXシングルレーザー 3D(4K)
・IMAXレーザーGT 3D(4K)
・ドルビーシネマ(2D or 3D)
で上映されるだろう。

そこで気になるのが本作のDI(Digital Intermediate)であるマスターフォーマットの制作解像度である。『フォースの覚醒』は2K制作だったがその後の『ローグ・ワン』『最後のジェダイ』『ハン・ソロ』は全て4K制作となっている。本作はスカイウォーカーサーガの最後であるため大規模な戦闘が行われる事が予想されVFXのカットもこれまで以上になると考えられる。J.Jが監督した『フォースの覚醒』が2K制作だった事を考えるともしかしたら今作も2K制作になってしまうかもしれない。また、今作は恐らくIMAX撮影をしている可能性が低いのでその場合2Kの全編2.39:1というIMAX上映である意味が無くなる事にもなりかねない。もし『フォースの覚醒』と同じくIMAX撮影が行われていれば同様に1.43:1に拡大するシーンが存在する可能性が出てくるのでその場合はエキスポIMAXや池袋IMAXで観る意義が出てくるだろう。

しかし、仮に今作が2K制作だとしてもドルビーシネマ上映においては何も問題は無い。現在稼動しているTジョイ博多とMOVIXさいたまのドルビーシネマはIMAXと比べると小振りなスクリーンではあるがドルビービジョンのHDRと広色域による圧倒的な映像体験の前ではスクリーンサイズは問題ではなくなるからだ。そしてオブジェクトオーディオのドルビーアトモスが加わる事によってその鑑賞体験は極上のものになる。なお、現在劇場で流れている『ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』のティーザー予告編は4Kである事が確認されているので恐らく本編も4KDIである可能性が高い。

2015年の『フォースの覚醒』当時は大阪のエキスポIMAXだけが次世代の規格を採用している映画館だったが今では埼玉、東京、名古屋、大阪、博多、沖縄にIMAXレーザーやドルビーシネマが次々に誕生しようとしている。映画を観るために遠方の地へわざわざ遠征していたあの頃が今となっては懐かしい限りである。

ここで一度現時点で判明している次世代のPLF(プレミアム・ラージ・フォーマット)導入の映画館をまとめておこう。以下は『ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』公開時に開業されている映画館である。

ドルビーシネマ
・MOVIXさいたま
・丸の内ピカデリー
・梅田ブルク7
・Tジョイ博多

IMAXレーザーGT
・109シネマズ大阪エキスポシティ
・池袋グランドシネマサンシャイン

IMAXシングルレーザー
・109シネマズ菖蒲
・109シネマズ川崎
・109シネマズ名古屋
・ユナイテッド・シネマ PARCO CITY 浦添(沖縄)

PLF以外にもここ数年で映画館独自の特別上映が増えており、立川シネマシティの極上爆音上映を筆頭に音響に特化した上映等が各地で行われているのはご存知の通り。『フォースの覚醒』の時と同じくイオンシネマ海老名のTHX認定スクリーンでもまた特別に調整された上映が行われるかもしれない。あの頃と比べると他県へ遠征する必要性はあまりなくなったがその分上記の様なイベント上映も増えたので結果として映画館に通う頻度が増えてしまうという悩ましい事態にもなっている。

いずれにせよ情報が少ない現時点では『ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』を最も良い上映環境で観られるのがドルビーシネマである事に変わりは無いだろう。だがそのドルビーシネマも当然映画館毎に品質は異なるのでどこのドルビーシネマが良いのかは蓋を空けてみなければ分からない。



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