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アイカツ!第71話 霧矢あおいの「prism spiral」にみる振り付け。 [アニメCG]

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放送から結構日が経ってしまったが書かないわけにはいかなかったので今更ながら。

以前にこちらの記事→「マンガ☆ライフ 『ドキプリ』でプリキュアに持ち込まれたアイドルダンスの快楽について」を読んだ時、私が「ラブリンク」振り付けに感じていた気持ち良さが言語化されていて読みながら「そうそう、そうなんだよ。」などと頷いていたのだが。じゃあ振り返って自分が3DCGのアイドルダンスの振り付けに求めているモノは何なのかという事を考えてみると、自分の中でそれらはまだ言語化されておらず漠然とした何かという位のものだったため、その後何かある度にその考えが脳裏にちらつく様になっていた。そんな中先日放送されたアイカツ!第71話「キラめきはアクエリアス」における霧矢あおいのダンスは自分の中にあったもやもやを解消するような我が意を得たりとするものだった。



プリキュアのみに関わらず3DCGダンスの映像に私が求めているのは「キャラの個性の表れ」である。キャラ同士の掛け合い、アイコンタクト。しかしソロのライブではどうなのか。振り付けマシーンに終始してしまう事を好まないとしていたが、ソロのライブでは手段が限られてしまう。特にアイカツ!は顔の表情の幅がまだまだ狭いので表現の仕方にも制限がかかる。

では霧矢あおいの「prism spiral」で得られたものとは何だったのか。
それは振り付けの気持ち良さである。単純な話で申し訳ないが、「prism spiral」のダンスは観ていて気持ちが良く、コレこそが自分の求めていたものであり、それについては実は以前から認識していた話でもあった。「フレッシュプリキュア」の記事を書いたときにマエケンの振り付けについて言及していたが、あの時に言っていた「左右のステップを基本とする動き」こそが私が本能的に感じていた、そして求めていたものだったのである。そして「prism spiral」は正にそのものだった。4打ちのリズムに合わせて左右のステップを基本に右と左それぞれの方向への動作を基本とする振り付け。

もう一つは「動きのメリハリ」である。「ハピチャ」の放送に合わせて「アイカツ」と「プリリズ」も観始めたのだがこれまでに感じていた動きのタメツメの無さ、見得を切らないもどかしさがこの「prism spiral」では表現できているのである。

「♪星たち キラリ♪」でのキビキビとした動作とウインクのアクセント。
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「♪キュンとしてる♪」からの左右のステップ。
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左右対称の動作。
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同じく左右対称の動作。
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両手の右への流れから左への時計回りの足運び。
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「♪舞い上がる~♪」におけるタメツメの気持ちよさ。ここは本当に素晴らしい。こういった瞬間的な動作は他の作品を見てもなかなか無いのでこれからも是非取り入れて欲しいところ。
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「♪I love you I want you~♪」での左右のステップ。
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左右のステップの流れを受けての右手による動作。
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それまでの流れをカットしての仁王立ちでの両手による空間の広がりを感じさせる動作。そしてこの流れをカットする動作自体が次の動きへの予備動作となっている。
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「♪口びるに~♪」での手拍子に合わせたアイコンタクトと首振り。
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「♪~メロディーと♪」における左足を軸にした躍動感のあるステップ。
ここは手の左右への動きも重要なポイントである。
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キメのどや顔。実はコレが「prism spiral」においては一番大事な部分であり、どや顔に付随する自信の表れ、つまりは振り付けマシーンに終始しがちなソロのダンスにおいて霧矢あおいの人間性が垣間見えるという重要な役割を果たしている。また、この表情が本編の内容に合致しているというのも大きなポイントと言える。
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71話の「prism spiral」は本当に素晴らしい。放送から一ヶ月経つが未だに何度も見返してしまう。ライブコンサートを意識した本作の定評のあるカメラワークも相変わらず見事なもので観客を含めた臨場感の表現は流石である。

いや、もうホントにこの可愛さは穏やかじゃない。


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安本有希菜

私は今までのアイカツを見ています。声優を頑張ってみんなの幸せに優しいく伝わりたいですそんないろんな事をやりたいとお思いました
by 安本有希菜 (2016-06-27 16:57) 

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