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PIONEER SE-M390 レビュー [音楽]

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以前新しいヘッドホンを購入した事を記事の中で記していたが、最近その事について検索ワードが引っかかっていたのでちょっとその事について記しておこうと思う(需要は無いだろうケド)。


私は今使っている新しいヘッドホン(pioneer/SE-M390)を購入するまでにネットであれこれと情報収集をしていたが、ネットというものは恐ろしいモノで、莫大な量の情報が存在する一方で検索すればする程深みにはまっていき、結局情報量が多すぎて判断が付かなくなるのである。

商品についてのレビューを読んでいると一方では良いとされるモノが他方では悪とされているというのが殆どで、初めて商品を買う(因みに今回のヘッドホンは初めての密閉型)場合などははっきり言ってネットでの評価を基準にしない方が良いくらいだと言える。

特に音質の面ではそれが顕著だが、基本的に音質なんてものはその基準がひとそれぞれであるためその評価はまさに十人十色である。だから音質については基本読まない方が無難だろう。

ただ、ネットでの情報収集が全く必要でないかといえばそういうわけではなく、例えば私は普段眼鏡を着用しているため今回のような耳を覆うタイプのヘッドホンの場合には締め付け感がどの程度であるかは非常に重要であり、そこに関してはどうしても情報が必要となった(結局必要なかったが)。

とは言ったものの基本的に物の評価なんてのは個人の感性に基づいているのであって、そういった情報はあくまで判断材料の一つとしておいた方が精神衛生上は良いのかもしれない(元も子もないが)。

私もネットでさんざん情報を得たが、結局は候補を幾つか決めておいて店頭でエイヤッと決めて購入したくらいなのでそれくらいが良いのかもしれない。それに他人の評価を基準にしていくよりも自分で判断して購入し、その過程の中で自分の中に評価軸を作っていった方が見る目を養うという点からしても良いような気がする。

という事で「Pioneer SE-M390」のレビュー。

いきなりだが買って良かったか悪かったかで言えば、結果的には良かったと言える。

まず、私は今まで耳に掛けるタイプのヘッドホン(あれはイヤホンなのか?)やカナル型のイヤホンだけを使っていたのだが、SE-M390のような耳を覆うタイプではその大きさの分、音の幅がかなり広がるため音の空間的な広がりをかなり感じる事が出来る。そのためイヤホンで聴いている時のあの独特の「頭の中で鳴っている感」があまりなく、「本来の音」が鳴っている印象を強く感じる。はっきり言ってこの点だけでこのタイプのヘッドホンは買いである。

私はSE-M390の前は「audio-technica ATH-EQ66」(耳掛型)を使っていたがこの感覚を知ってしまった以上もう戻る事は出来ない。試しにこの記事を書いている時に久しぶりに使ってみたが、はっきり言ってとても聴けたモノではない。素人でも分かる程その差は歴然である(さようならATH-EQ66)。

そして、個人的にも気にしていた装着感だが、これは悪かった。これはネットのレビューでも幾らか触れられていたが、とにかく締め付けが強い。どれくらいかというと眼鏡を着けながらだと映画一本を見る事が出来ないくらいである。眼鏡を外しながらならイケるが。

しかし、これに関しては改善が可能であり、円形のヘッドバンドを水平に曲げる事で自分の頭のサイズに合わせる事が出来るので、既に持っている人は試してみると良い。私の場合はヘッドバンドが170度位になるまで曲げてみたら丁度良い装着感を得る事が出来た。なお、これを行う事によって音に影響が出るような事はないので安心してほしい。

で、肝心の音質だがこれは前述したように人それぞれなのでこれに関してはあまりアテにしないで頂きたい。

AV機器について調べた事がある人はおそらく分かっているだろうが音質というモノはメーカー毎に大きく特性が違っている。私が最初に購入したのは「Panasonic RP-HZ46でこの時点では他と比較のしようがないのでアレだったが、2つ目に購入した「audio-technica ATH-EQ66」と比べてみると「Panasonic RP-HZ46」は平凡というか平均的というか、特筆すべき所のない音であり、対して「audio-technica ATH-EQ66」はいわゆる「ドンシャリ」でいうところのシャリが非常に強く長時間聞いていると頭が痛くなる位だった。

何でもaudio-technicaはシャリが強い傾向にあるらしいのだが(初心者なので良く分からないが)、値段が安いという事もあったのだろうがさすがにこれはなかった。

3つ目にはSONYのカナル型(いわゆるイヤホンタイプ)のモノを買ってみたが(型番不明)これは低音が強く若干こもりぎみで可もなく不可もなくといったところである(カナル型に特有なのだろうか)。因みにこれは外出時にのみ使用している。

そして今の「SE-M390」。Panasonic・audio-technica・SONYと気が付けば今まで全て異なるメーカーだったため、それならと思ってpioneerにしたのだが(audio-technicaの反動でもある)、結果として良かったと言えるモノだった。シャリが強かったaudio-technicaに比べると大分抑えられており、低音も十分に鳴っているためバランスが良い印象を受ける。長時間聞いていても耳が痛くなるような事は無い。繋いでいるアンプにもよるが、特に映画を観ている時は以前のモノとの差を感じざるをえない程音の広がりを感じる事が出来る。

因みにSE-M390の値段は店頭で2600円程度だったが、個人的には値段に見合う良い買い物だったと思う。この値段のモノならばVictorやSONYなど他のメーカーのモノも多くあるが、おそらく品質の部分ではあまり差がないだろう。ネットよりも店頭で手に取って見てから購入する事をオススメしたい。


PIONEER オーディオ用ヘッドホン SE-M390

PIONEER オーディオ用ヘッドホン SE-M390

  • 出版社/メーカー: パイオニア
  • メディア: エレクトロニクス



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コメント 2

通りすがり

2013年の今
アマゾンでは送料込みで2000円ほどでっす
by 通りすがり (2013-08-27 21:52) 

smith

安いですね。しかし、M290含め未だに生産されているのを考えるとこの価格帯のものはコンスタントに売れ続けているのでしょうね。
by smith (2013-08-29 12:31) 

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