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「レストレポ / RESTREPO」[blu-ray] [BDアレコレ]

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ナショナル・ジオグラフィック製作

画質 MPEG-2 (1.85:1) 1080iシーン毎にかなりの差があるが画質の良い場面では5-6点。
「従軍記」である以上ある程度携帯性のあるカメラでなければならないので、HDカメラで撮られたネイチャードキュメンタリーの様な鮮明な画質では当然無い。おそらく基地内と基地外で使用しているカメラが違うのだろう。基地内のシーンは概ね画質が良い。音声はカメラに搭載されている標準的なモノだろうのでレンジはかなり狭い。ノイズのある音声が殆どでカメラへの衝撃で無声になる場面もあるが、そのせいで逆に臨場感が出ている。

戦争ドキュメタリーではなく「従軍ドキュメンタリー」として制作された本作。「キラキラ」でその存在は認識していたものの日本では公開されないだろうと考えていたためその後もノーチェック。後日BD販売スケジュールにて「12/07」と記載されていたので迷いに迷った挙句購入。何せ全編英語の内容未確認ドキュメンタリーで、かつ23ドルもしたからである。さすがに国内盤の他の欲しいソフトと比較して簡単に変えるワケはない。しかし、偶然本作のHD画質の予告編を発見したので見てみたところ、映し出される映像のあまりの臨場感にすっかり取り込まれてしまったのである。

そんなワケで拙い英語力の中本作の視聴に挑んだわけなのだが、結果として本作に抱いていた期待はいい意味でも悪い意味でも裏切られた。いい意味では、今まで得ていた映画・ゲームなどのメディアで作り上げられた「前線の戦場、兵士たち」と実際に前線で過ごし戦っている兵士たちのイメージが大分違った事。

そして悪い意味では、「完全に戦争舐めてました。」という事である。

映画として描かれる戦争、主に「プライベート・ライアン」「ブラックホーク・ダウン」「ランボー 最後の戦場」などの激しい戦場が描かれる映画では、悲惨な状況が描かれつつもその圧倒的な戦闘描写には映画体験としてのカタルシスが存在する。飛び交う銃弾、グレネード、ミサイル、敵味方含めゴミのように死んでいく兵士。どれほど描かれている描写が悲惨であっても根底には「娯楽である」という思いが無意識下に存在するからである。

しかし、本作は全く違う。発射された弾丸、ミサイルの先には確実に人間が存在しているのである。だから、戦闘描写では常に緊張を強いられ、アドレナリンは全く出ない。そこには苦痛しか存在しないのである。

あちらでは本作は話題になっているらしいが成程納得である。何しろアフガニスタン前線従軍記録としても非常に意義があるからである。日本では「レストレポ:アフガニスタンで戦う兵士たち 」としてナショナルジオグラフィックで放送される事になったが、もし機会があれば観れる人には是非観てほしい作品である。
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