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「THE MIDNIGHT MEAT TRAIN」[blu-ray] [BDアレコレ]

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クライヴ・バーカー原作
北村龍平監督作
ブラッドリー・クーパー出演
ブルック・シールズ出演

画質 MPEG-4 AVC (2.35:1)
突出して高画質な場面は無いものの、全編7-8.5点の安定した画質。
「最初からクラシックな作品にしようと決めていた。」と言う通り、おそらくフィルム感を出そうと考えたのだろうがフィルムグレインは結構強い。そのため、それがノイズとなり気になってしまうという弊害も出ている。列車内のシーンの色調は青で統一され、金属に鉄味や無機質な感じを与えている。また、青で統一されているので画面に大量に溢れる血がケバケバしく、安っぽく映らずに程よい質感を与えている。

おそらく本作はホラーにカテゴライズされているのだろうがこれはある意味モンスターアクシ.ン映画とも言える。別に人外のバケモノ出てきてが大暴れするわけではないが、「恐怖」の対象が序盤で明確に提示されるので作品は自然と対決の色を帯びていくからである。

小島監督は北村監督との対談で本作を「ALIVEを(漸く)超えた。」「(今までの作品と比較して)非常に締まった映画。」と評していたが、同じく「VERSUS」以来ずっと観続けている私から観ても今までの作品にあった「本筋とは関係ないシーン」「ネタ色の強いシーン」が一切なく(要するに全く遊んでないのである。)、ホラー映画のスタンダードである90-100分の尺を押さえつつテンポ良く進んでいくので、まるで別人の作品のように感じてしまった。まあ、それでも「どうしても出てしまう北村色」は滲み出てしまっているのだが(笑)。

本ソフトにはTHEATRCALバージョンは収録されておらず、UNRATEDのみ固定の仕様なのでスプラッターホラーが苦手な人は注意だが「そういうのが大好きな人」にとっては本作は非常にオススメである。というのも、スプラッターホラーの醍醐味は「如何に斬新な方法で人が殺されるか」なのだが、その点本作は「アナログとCGの合わせ技」によって色々と面白い事が起こっているのである。

あと、例によって本ソフトにはコメンタリーが収録されているのだが、これがまた非常に面白い。北村監督と原作者であるクライブバーカーの対談が収録されており、二人とも本当に楽しそうに本作品を語っているのである。今までもそうだったが、監督のコメンタリーは役者・映画に対する愛が強く表れているのと本人が関西人なので聴いていて楽しくなってくるので何度も聴いてしまう。本作のコメンタリーはあのクライブ・バーカーとの対談と監督のハリウッド一作目ということもあって色々と面白い話も聴くことができるのでファンには非常にオススメである(当然全編英語)。

おそらく本作はこの先も日本公開はされないので、一番手軽な視聴方法はblu-rayということになりそうなのだが「観たいけど英語だから迷っている」という人には是非オススメしたい。必要な部分は基本的に画面で説明されているので、全く英語が出来ないという人でも大筋は十分に理解できる内容となっているからである(多分)。
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