「デイブレイカー / DAYBREAKERS」 [blu-ray]

イーサン・ホーク出演
ウィレム・デフォー出演
イザベル・ルーカス出演
サム・ニール出演

11月27日公開　公式サイトhttp://www.daybreakers-movie.jp/

画質　カメラ固定又は動きの少ないシーンは9-10点。それ以外は7～9点を推移。

イーサン・ホーク、ウィレム・デフォーが主演という事なので話の流れは必然的に会話中心となりアクションシーンは控えめになるので、あくまで本作は「ヴァンパイア社会映画」として観たほうがいいだろう。

設定自体は面白いのだがその設定を支えるディテールが結構甘いので観る度に突っ込み所が出てきてしまう。一応それなりに予算はかかってはいるが逆に下手に予算があるせいでチープ感が出てしまっている点は正直多々ある。一歩間違えれば底抜け作品になっていただろう。それでも見所は十分にあるので(デフォーの妙な変態キャラとか。いや、違うか)一見の価値はあると言いたい。まあ、作品の完成度自体はあまり高くは無いし、個人的にも評価はそれなりなのだが妙に気に入ってしまう作品でもあったりする。

因みに本作は宇多丸氏的に言うところの「フード映画」に該当する映画でもあるのでその点に注目して観てみるのも良いかもしれない。本作で「血」を「どう食しているか」、血を貰うという事、望む吸血、望まれぬ吸血、それをした者は・・・、etc。

それと本作が気に入った要素として、
ラスト15分の展開が(秘宝的に)特筆に価する事になっているので
秘宝系の面々は是非観に行った方がいいだろう。別にどんでん返しがあるとかそういう事ではないのだが、思わず拍手をしてしまうような描写が文字通り炸裂するのである。いやはや、これだから映画を観るのはやめられないのである。