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東京都下水道局問題 [日記]

今日のニュース見た人は知っていると思うが、東京都下水道局が新たに制作した制服に付ける新しいワッペンのデザインが内規に抵触するとして、当ワッペンが3400万円の税金をかけて作り直された。

知事の「バカじゃないか」発言に始まり、「お役所仕事」批判、内規の存在意義、税金の無駄遣い等様々な批判、論点が挙げられ、いつも通りのお約束的展開が行われるのはもはや茶番劇である。

が、やはり問題の本質についての論点は出てくる事はなく、ニュースでは例の如く表面をなぞる事だけに終始しているのが原状である(中にはワッペンのデザインについてどちらが良いかという街頭アンケートを行っていた頭の悪い番組もあったが)。そして、誰もが口をそろえてこう言う。

「こういう無駄遣いはいつ無くなるのでしょうかね。」

いや、そりゃお前さん。ぼやいてるだけで解決したら世話にならんがな。大体、今回の件の問題の本質はそこではないだろうに。確かに無駄遣いが行われた事は非難されて然るべきではあるし、お役所が「お役所仕事」と言われる事も理解できる(只お役所批判については事が単純ではないのでアレだが)。

だが、一番の問題は「何故内規抵触ワッペンが制作されてしまったのか」ではないのか。今回の件はワッペンが制作された後にそれが内規に抵触するとして問題になったわけだが、内規というモノはそもそも「そういう問題」を事前に防ぐために存在している筈ではないのか。

また、ガイドラインが示してあるにも関わらずそれに沿われず「このデザインの方がよくね?」によってその方に物事が動いてしまうのも問題である。内規の拘束性は低いというような事も言われていたが、それならばなぜ「その内規」に抵触した物事がまた内規によって従って修正されなければならないのか。

このような有様では他の仕事についてもチェック機能が働いていない事は明らかである。これは「利益」や「損失」についての意識や危機感が低いお役所ならではなのだろう。何せ、彼らには「如何にしてリスクを最低限にとどめるか」などという事を考える必要は無いのだから。
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