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「プロメテウス / PROMETHEUS」 [映画]

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監督 リドリー・スコット
出演 ノオミ・ラパス
    シャーリーズ・セロン
    マイケル・ファスベンダー
    ガイ・ピアース

リアルタイムの観賞としては初のリドリー・スコット作品となる本作(エイリアンはリバイバルなので)。109名古屋のIMAXで「アベさん(IMAX)」と共に観賞。今回、初リドリー・スコット作品+久しぶりの本格SF+エイリアン関連作品という事なので「未体験感覚」を最大限に味わうためにメインビジュアルであるモアイ像含めた幾つかのスチール以外の予備知識を一切仕入れずに観に行く事となった。予告編は20回程度「聴いた」のだが、印象的な「cut it off!」の台詞とBGM含めイヤ~な雰囲気(ホメ言葉)が漂っていたのだが・・・。

果たしてその感覚は正しかった。
事前に情報を仕入れなかったので、シャーリーズ・セロンが出演する事と公開された幾つかのビジュアルが「エイリアン」とは対照的な最近の清潔なSF映画的なモノをイメージさせたため、観る前は「エイリアン」的なクラシカルなSF映画の作風を基に「グラディエーター」や「ロビン・フッド」のような大衆向けの娯楽作品に仕上げたのだろうか、なんて事を思っていたのだが、何てことは無い。

蓋を開けたら「エイリアン版ブラックホーク・ダウン」だった。
同じく公開された「アベさん」は妙な宣伝文句を付けられて売り出されていたようだが、いやいや私にとってはこれこそ正に映画であり映画的体験であり映画館体験だった。まあ、観る前から内容が分かりきっていたアベさんに罪は無い。予備知識が無かった事も功を奏したのだろう、SF映画(+3D)という点でも未体験感覚としては本当に最高のモノだった。冒頭の遠景のレイアウトの美しさと自然な3D演出、タイトル登場時の興奮、CGのクオリティの高さ、セットの素晴らしさ、映画内映画の「アラビアのロレンス」、シャーリーズ・セロンの腕立て伏せなど、始まってからニヤニヤが止まらなかった。

だがそれは開始30分まで。
既に観た人はご存知の通り、その後は登場人物が次々と死にまくる地獄絵図が展開されるのだがいやはやこれがもう74歳の撮る映画とは思えないほどの暴れっぷりなのである。74歳にもなれば普通は老境にさしかかり自らの内面に入っていくような作品になってくると思うのだが、リドリー・スコットは全く変わっていなかった。というか寧ろ本作はやり過ぎな位である。何せ中盤の見せ場が〇〇シーンという、これだけの予算の映画でアレをやってしまうのだからもうホントに何を考えているのやら(ホメ言葉)。見世物として見れば演出としては諸手を挙げる最高のシーンなのだが、「一命」ほどではないにしろまた吐きそうになった。

シーン毎の繋ぎの描写や細かい説明を省き阿鼻叫喚な展開が連続する本作だったが、観終わった後はエイリアンというよりも戦闘のみがひたすら描かれるブラックホーク・ダウンに近い印象を受ける。それと本作には何やら削除されたシーンがかなりあるらしいが、となると「キングダム・オブ・ヘブン」的な事になってしまうのだろうか。まあ、本作は「エイリアン」のような単純な構造とは異なり描くべき要素が複数存在していたため、ディレクターズ・カット版が出てもおかしくはないだろう。というか個人的には是非とも出してほしいところである。
ああ、もう一回観たくなってきた。
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