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「アメイジング・スパイダーマン2」 IMAX DIGITAL 3D [映画]

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監督 マーク・ウェブ
出演 アンドリュー・ガーフィールド
    エマ・ストーン
    ジェイミー・フォックス
    デイン・デハーン

結局前作を観る事無く本作を観てしまったのだが、多少の変更はあれど骨子の部分は旧トリロジーと同じなのでそこまで問題では無かった。109名古屋のスクリーン7での観賞となった今回。Red Epicで撮影されその画質の良さも売りの一つだった前作だったが、今作は全編にわたって実写部分が結構ボケている。前のほうの席で観ていた事も関係しているのだろうが、それにしても気になるボケ具合である。まさかと思い調べてみたら、何と今作は35mm撮影という。前作同様4kマスターではあるが2kのIMAX DIGITALでは意味は無い。予算の関係かと思ったが前作からそこまで減っているわけでもない。謎である。スパイダーマンのようなVFXが多用されフルCGのカットやデジタルダブルが頻繁にかつ大写しになる作品ではデジタル撮影のほうが理にかなっていると思うのだが。

IMAX DIGITAL 3D対応である本作。制作プロセスはポスプロでの3D変換なので、正直IMAX DIGITAL 3Dという選択肢を選ぶ必要は無い。確かにビルの谷間をスイング移動する場面などはそれなりに効果はあるもののそれ以外のシーンでは立体感は殆ど無く、またその必要性もないのでそもそも3Dを選択する意味はあまり無い。寧ろ本作の場合「Auro 11.1」と「Dolby Atmos」に対応しているので、2kのIMAXよりもそれらに対応している劇場、または4k対応スクリーンでの2D上映で観たほうが良いと「個人的」には思う。

ネタバレになるので内容に関しての言及は避けるが、意外だったのが旧トリロジーに比べて主人公のノリが軽いということである。戦闘中に相手を挑発し、軽口を叩き相手を猛獣の様に飼いならすかのように扱う。内気で内向的なカーストの下層に位置していたトビー・マグワイアに対してアンドリュー・ガーフィールドは活発でアグレッシブな社交性のある人物に見える。ただ、このキャラ設定と戦闘シーン全般に感じる「プロレス」演出のせいで緊張感があまり感じられず多少の茶番感が出てしまっているのは残念ではある。前作は分からないのだが、今作ではスパイダーマンが活躍するシーンの殆どに市民が「野次馬」として参加しておりスパイダーマンのアクションに対して何かしらの反応をすることが多いので、ある種「ショー」のような演出になってしまっているのである。スパイダーマンが「絶対に死なない」事もそれに拍車をかけている。

ただ、戦闘シーンの迫力はかなりのもので電気を操るエレクトロが街を破壊する描写は電流のエフェクト含め非常に見応えがある。また、スパイダーマンがビル間を移動する場面ではほぼ主観視点に近いアングルで移動する様が観られるので、あのスイング移動を「体感」できるという、漸く観たかった映像を観る事ができたのは本当に嬉しかった。

あと、不満な点をもう一つ。敵であるエレクトロが誕生する過程については丁寧に描写されていたのだが、彼の人間性については何も解決されないまま「敵」としてただ処理されてしまったのは如何なものかと。旧トリロジーのグリーンゴブリン、オクトパスはその誕生から退場まで物語の主軸とピーター・パーカー自身に深く関わっていたからこそ散り際まで魅力的に見えたのだが、本作にはそれが無かった。そこだけは残念でならない。

それともう一つ。
「第二のレオ様」と称されているらしいハリー・オズボーン役のデイン・デハーンが素晴らしかったので未だ観ていない人は本作の前に「クロニクル」を観ておく事をオススメしたい。
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