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「ゼロ・グラビティ」他 VFXメイキング雑誌 CINEFEX No.32 [映画]

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「ゼロ・グラビティ」を筆頭にVFX的にも非常に見応えのある作品の多かった2013年。その2013年の締めに相応しいラインナップとなったCINEFEX 32号。特に「ゼロ・グラビティ」は全編にわたってVFXによる処理がなされているため正にCINEFEX向きの題材と言える。

今回のページ配分は、
「ゼロ・グラビティ」p6~45
「マイティ・ソー ダークワールド」p46~77
「エリジウム」p78~107

面白かった。
「ゼロ・グラビティ」に関しては本著の前にBDを観賞していた事、そして以前に個人的にメイキングの記事としてまとめていただけあって、専門用語が多用されながらもそれぞれの文章が頭の中で整理されながら読み進めることが出来たので、知識を入れる楽しさだけでなく自分の中に本作の制作事情が構築されていくという楽しさを味わいながら読むことが出来た。

アルフォンソ・キュアロン監督、歴代のSF映画、長回し、ライトボックス、12本のワイヤー装置、Bot & Dolly社のアーム装置「IRIS」、撮影のエマニュエル・ルベツキ、作曲のスティーブン・プライス、主演俳優二人、それらを含めたあらゆる要素が有機的に絡み合い「ゼロ・グラビティ」という一つの作品を構築している事が良く分かる内容になっている。そして、作品について調べていた経験が本著によってパズルのピースが組み合わさったように自分の中で一つの作品として完成するという快感。これこそがCINEFEXを読む醍醐味である。

ただ今回、特に「ゼロ・グラビティ」に関しては全編CGによるVFXが多用されているため他作品に比べて専門用語がかなり多いので慣れていない人には結構敷居は高い。ライティング、ジオメトリ、シェーダー、レンダリング、プラグイン、リグ程度の用語が理解ないし把握(概要)出来ている人には問題ないだろう。それと具体的なイメージが頭の中にあると非常に読みやすいので既にBDを持っている人はメイキング映像を、無い人には手前味噌で恥ずかしいのだが上記のリンクにあるメイキングの記事を読んでみると足がかりになるかもしれない。VFXが世間的にも「売り」として宣伝されていた本作なだけに興味を持っている人は多いと思うので店頭で見かけたら手にとってみては如何。

「ゼロ・グラビティ」
・長回しでの撮影手法
・モーションコントロール装置の調査
・ライティングに活用されたプリビズ
・LEDパネルで構築されたライトボックス
・ライトボックス内での撮影
・地球のレンダリング
・エクスプローラーのモデル構築
・宇宙飛行士たちのアニメーション
・宇宙服のデザイン
・回転しながら漂うストーンの撮影
・エアロック内部の撮影
・困難を要した宇宙服を脱ぐシーン
・ISS内部での火災
・ISSからの脱出シーン
・天宮に乗り込むストーン
・大気圏に再突入する神舟
・神舟の着水シーン
・ラストシーンの撮影
・スタッフ全員が一体となった映画制作


ゼロ・グラビティ
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マイティ・ソー ダークワールド
02.jpg
エリジウム
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