「XBOX ONE」国内販売における諸問題

Xbox公式サイト

9月の国内販売が正式に決定した「XBOX ONE」。2013年11月22日に海外でロンチを迎え販売台数は既に数百万台に達しているとされ、先日「TITANFALL」が販売されたこともあり次世代機として順調な滑り出しを見せている。「TITANFALL」のアナウンスの時点でXBOX ONEへ移行する360ユーザーが一定数確保されていたため世界的に見ればPS4へのユーザーの流出というのはそこまで問題では無い。というより今回のような前代未聞のハードのロンチにおいてはそれらを問題として提起する事自体あまり意味は無い。


問題は、というか「日本における問題」はもっと深刻なものである。
それは日本国内のロンチの時点で既発のタイトルが多すぎるということである。リストアップしてみると分かるのだが先ず海外ロンチの時点で発売されている主要タイトルとして、

・Ryse: Son of Rome(独占)
・Dead Rising 3(独占)
・Forza Motorsport 5(独占)
・Assassin’s Creed IV: Black Flag
・Battlefield 4
・Call of Duty: Ghosts

日本国内でのPS4ロンチ前後の主要タイトル

・TITANFALL(独占)
・TOMB RAIDER Definitive Version
・Thief　
・Metal Gear Solid V : Ground Zeroes

XBOX ONE 国内ロンチ時での発売予定主要タイトル

・March 31, 2014　　　　Dying Light 　　　　　　　　　　　
・May 20, 2014　　　　　Wolfenstein: The New Order　
・May 27, 2014　　　　　Watch Dogs　　　　　　　　　　　
・June 3, 2014　　　　　　Murdered: Soul Suspect　 　　
・July 1, 2014　　　　　　Sniper Elite III　　　　　　　　　　
・August 26, 2014　　　The Evil Within　
・September 9, 2014　　Destiny　

9月以降での2014年内発売予定の主要タイトル

・Batman: Arkham Knight　　　
・Tom Clancy's The Division
・Dragon Age Inquisition
・Alien Isolation
・Assassin’s Creed Unity　　　
・Call of Duty series

と現時点で判明しているタイトルはこれ位なのだが当然年内発売タイトルはこれからも増える筈である。恐ろしい事に9月の時点で大作が17本も揃っているという状態なのだが、この中から一体何本が発売されるのか。

既発のタイトルに関しては可能性が非常に低い。これは「アサシンクリード4」「COD：G」「バトルフィールド4」等のタイトルは現時点で購入を予定していたユーザーにほぼ行き渡っているからである。特にPS4版に関してはXBOX ONE版よりも解像度が高いという事もあるので9月販売のXBOX ONEで発売したとしても数が捌ける可能性はかなり低い。「Ryse: Son of Rome」「Dead Rising 3」「Forza Motorsport 5」などの独占タイトルに関しては間違いなく発売されるのだろうが。
マルチタイトルのプラットフォーム間での比較

そして「TITANFALL」である。
海外では360版の販売が4月に予定されているので国内版も近いうちには間違いなく発売されるのだろう。問題はXBOX ONE版である。ネットの反応を見てみるとこのタイトルのためにXBOX ONEの購入を予定している人が多いようだが、実のところ「本当に欲しい人は既にXBOX ONEの本体を輸入している」というのが現状であり、XBOX ONE版から半年たった日本でのロンチに発売したとしてどれだけ売れるのかと言うのは正直予想がつかない、というか正直あまり期待は出来ない。「TITANFALL」がオンライン専用タイトルという事も理由の内である。

既発のマルチタイトル、そして国内ロンチである9月までに発売されるマルチタイトル。PS4が先行して発売している事とそのブランド力、そしてプラットフォーム間でグラフィックにここまで明確な差が出てしまうと日本国内での成功はかなり難しいように思える。9月のロンチ時点で大作17本揃っているという前代未聞のこの状態で日本microsoftは「何を発売して」「何を棄てるのか」。
それとも。