BD「ハンガーゲーム2 プレミアム・エディション」について

4月18日に角川映画から発売される「ハンガーゲーム2 プレミアム・エディション」。


角川映画と言えばBD販売でのその良心的な価格設定と豊富な特典、そして異なる仕様のラインナップで最も信頼されている映画会社の一つである。その販売形態を評して「大丈夫!?角川映画のBlu-rayだよ!?」などとBD販売のメルクマール、理想形とされているのは言うまでも無いだろう。そんな角川映画からこの度「ハンガーゲーム2 」のBDの詳細がアナウンスされたワケだが、以下Amazonの商品仕様を見てみよう。

■日本語吹替え声優トークショー映像を含む合計245分以上の豪華特典映像+特製ブックレット他を封入!
さらに臨場感溢れる、海外限定上映版(2D・IMAX)本編ブルーレイディスクも追加した、5枚組の超豪華版!

【商品仕様】
■DISC5枚組:
1-本編ブルーレイ
2-本編DVD
3-海外限定上映版本編ブルーレイ(2D・IMAX)
4-特典ブルーレイ
5-特典DVD

■封入特典2点:
1-豪華特製ブックレット
2-小説「ハンガー・ゲーム3 マネシカケスの少女」まるっと一章ためし読みBOOK

【映像特典】
■DISC1 & 2収録:
1-監督フランシス・ローレンス&製作ニーナ・ジェイコブソンによる音声解説
2-予告編集
3-吹替声優 劇場公開時スペシャル・ビデオメッセージ(水樹奈々、神谷浩史、中村悠一、山寺宏一、前野智昭)
4-2014年全国ロードショー『ダイバージェント』先行映像(約7分)
■DISC4収録:
1-生き残りを懸けて:「ハンガー・ゲーム2」製作秘話(約144分)
2-未公開シーン集(約5分)
3-1つのビジョン:原作の忠実な再現(約12分)
4-同盟:前作からのキャスト(約14分)
5-味方か敵か:新しいキャスト(約18分)
6-第12地区の様子:闇市場 ホブ(約2分)
7ジェニファー・ローレンス 日本独占インタビュー(約5分)
■DISC5収録:
1-日吹替声優 先行上映会トークショー映像(水樹奈々、神谷浩史、中村悠一、前野智昭)(約20分)
2-吹替声優 劇場公開時スペシャルインタビュー(水樹奈々、神谷浩史、中村悠一、山寺宏一、前野智昭)(約30分)

まず驚いたのが「海外限定上映版(2D・IMAX)本編ブルーレイディスクも追加した」という一文である。これを見た時は正直「流石天下の角川映画様！ユーザーが求めているモノを分かっていらっしゃる！」と心底関心したもので、Amazon価格で5433円(3月1日現在)という少々割高な価格でも購入意欲は寧ろ増したくらいである。というのも、本国の仕様では本編ディスク(BD＋DVD)二枚組のみなのでIMAX版を足したBD三枚組は日本独自の販売形態だからである。そのためIMAX版は日本だけなのかもしれないと思い、この5枚組仕様はいらないDVDが二枚も付いてはくるのだが魅力的でもあった。因みにIMAX版というのは「ダークナイト」のようなシネスコとビスタサイズが混合するタイプのBDである。

そしてつい先日、本国での「The Hunger Games: Catching Fire」の詳細が判明したワケなのだがそこには何と「Aspect ratio: 2.40:1, 1.78:1」の文字が。これは画面の比率が2.40:1(シネスコ)と 1.78:1(ビスタ)の混合タイプという事で、つまりは「ダークナイト」同様IMAX版という事になる。そしてお値段は何とAmazon.com価格で$22.96 (Save 43%) 。

お分かり頂けただろうか。
本国では通常販売の本編ディスクが既にIMAX版の仕様として販売されるのに対して、我らが角川映画様では「シネスコ版本編ディスク」と「IMAX版本編ディスク」をわざわざ分けて販売しているのである。声優関係の特典ディスクがある分割高になるのはまあ分からないでもない。しかし、ただでさえいらない本編DVDが付いてくる上に本編ディスクが2枚になって割高になるというのは流石に意味が分からない。そもそも本商品をチェックしている人間の大半はIMAX版を目当てにしているのだから本編のDVDなど付ける意味がまるで無い。

本来無いもの、いらないものが足されて7140円で販売される本商品。これをお買い得と言わずして何とするか。勿論私がどれを予約したかは言うまでも無い。