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金だー!金だー! [虚言/妄言]

何となくでもない、漠然としてもいない。誰に言われたからでもなく、ハッキリとして感じ取っているこの「気持ち悪さ」。

サブプライム問題からの一連の経済対策を人々はどう見ているのだろうか。どう感じているのだろうか。高速料金1000円やエコポイント、ハイブリットカーの購入への支援。さらには液晶普及政策なんてものまで。不景気である時に物価が下がり、または消費のための支援がなされるのは確かに理にかなっている。「消費していた当人」にとっては有り難い話である。

でも何か変だ。
不景気であると騒がれ、物が売れないと騒がれ、金がないと騒がれるこの現状で政府は何故か国民に「消費する事」を推奨している。確かに分からないではない。現に、というか構造的な論理的帰結として「消費される側」にとっての「消費されない現状」は正に死活問題であるからだ。小売業者は物が売れない事によって収入が減り、製造業者は売れないモノの製造を減らさざるを得ない。

だが、そういった現状があったとしてもそれを「金」で解決する事に果たしてどれだけの実効性があるのだろうか。短期的に見れば処方箋としての効果はあるだろう。「金が無いのなら無いなりに消費を喚起すればいい」。高速料金1000円によってその効果は早速現れていたし、ETC業者にも思わぬ利益があったようである。

しかし、長期的に見ればそれがあまりイミのある話で無い事はお分かりだろう。何せそれは今までに行われた事と全く変わりがないのだから。私には経済に関する知識はほとんど無いがこれも多分「そういうこと」であり、構造的な問題がその根底にはおそらくあるのだろう。

金の問題を金で解決するのは根本的な解決にはならない。火事を消火できたとしても火事がまた起こってしまうように、「それ」を使うのは常に人間の側だ。「金が足りない」と言う人に対して金を渡したとして、果たして金が足りない日が来ることがあるのだろうか。別にキレイ事を言っているわけではない。きわめて論理的で倫理的でそして人間的な話である。

先の連休中に遠出をして満足な消費をして喜んでいる人々を否定するつもりは毛頭無いが、そういうのをテレビで見ているとどうしようもなく悲しくなってしまうのは私だけなのだろうか。
教えて、偉い人。
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