SSブログ

別に悪くはないが [虚言/妄言]

書き時を失って今更ではあるが気になったので。
どうやら、先日の「先生を流産させる会」の事件の報道について番組内で発言した勝谷氏が非難されていたらしい。

例の如く取り上げられているのは該当する部分だけなので前後の文脈を辿る事は出来ないが、記事によれば勝谷氏は「『流産させる会』というネーミングをつけなければ、 どこの学校でも多少ある。わざわざ騒ぎたてるほどのことでない」といった旨の発言をしたらしいのだが、何とも不可解な話である。

というのも私は勝谷氏の意見に賛成であるからだ。
勝谷氏については「そこまで言って委員会」の範囲でしか知らないので彼の思想・信条・政治的指向などは全く知らず、また今回の件で彼が非難を受けている事については全く興味が無いのだが、私は彼の発言についてはその通りだと思う。というか、日本の犯罪史について少しでも調べた事がある人ならば大体同じ事を考える筈である。

今回彼は「どこでも起こっている」という旨の発言をしたが、これはものの例えであり、言葉のあやである。流石に妊婦に対する報復が全国各地で行われているというのは言い過ぎであるが、話の趣旨は同じだ。大なり小なりこういった事はどこにでもある事である。

少年犯罪などもその典型だろう。実際には報道されていないだけで現実には毎日様々な種類の事件が起こっている筈である。そしてそれは何も今に始まったモノではない。「凶悪化する少年犯罪」などと言われているが別にそんな事はない。小学生・中学生による殺人は昔から行われている事であり、それらは単に知られていないだけで古代からずっと続いてきたモノである。

そう、勝谷氏の発言は何も今回の事件を肯定しているワケではない。昔から行われている事なのに、それをまるで今までにない凶悪な事件が起こったかのように騒ぎ立てている事について意見をしているだけなのである。

しかし、彼は発言する場を間違えた。それは発言した後にスタジオが凍り付いた事によって証明されている。「そういうこと」を考えられる人間がいない場で(視聴者を含む)そんな事を述べても「受け」られる人間がいないのだから意見のしようがないのは当たり前である。これが「そこまで言って委員会」だったならば即座に反応が返ってきただろう。

彼が非難される事については彼自身の問題であるが、今回問題なのは寧ろ「受け手」だろう。今回あまりにも氏に対する非難が多く、脊髄反射的に反応をしているのが殆どだったので、問題の本質を全く認識できていない人がこれだけいると思うとそれはそれでゾッとする話である。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。