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よつばと! [本]

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「よつばと!」の1巻を購入した。

「あずまんが大王」の頃からこの絵柄に対して何となく興味を抱いてはいたが終ぞ購入に踏み切る事は無く、本作に関してもそれは同様であったため、出版されてから実に5年ごしの邂逅となってしまった(実は同じ作者だとは知らなかったのだが・・・)。

今回何故購入に踏み切ったかというと、「紙屋研究所」での本作についての記事を読んだというのもあるが「あずまんが大王」の時よりも本作の絵柄に純粋に惹かれたからである(事前情報は全くなかったため殆ど衝動的だった)。

まあ、最近は「海賊まがいの運び屋が行く先々で銃をぶっ放す話」「世界平和を唱い武器を売りさばく武器商人の話」「戦いを求め地下を這いずり回る狗共の話」とソッチ系(どっちだ)のモノしか読んでいなかったのでコメディタッチのモノもたまには読んでみるか、というガス抜き的な思いもあったのだが(ちなみに私は普段漫画は殆ど読まないし買う事もない)。

で、読んでみた感想だが。これが実に面白い。

作品としての興味深さももちろんあるのだが、純粋に面白いのだ。漫画を読んでいて素でこんなに笑えたのは久しぶりと言っても良いくらいである。思わず買ったその日に4度も読んでしまった。

物語は作品名にもある主人公の女の子「よつば」を中心として進んでいくのだが、紙屋研究所で「よつばは日常の退屈やあるいは日常の構造の堅牢さを粉々に破砕してしまう役割を果たしている。」と言われているように、よつばはそれまで文明の中に住んでいなかったため、新しく引っ越してきた街に存在するあらゆるモノがよつばにとっては未知として認識されてしまう。

そのため、よつばは例の如くあらゆるモノに対して過剰なまでに反応するのだが、よつば自身が幼いせいもあってこれが本当に気持ち良いくらい過剰に反応してくれるのである。あらゆる日常・常識をことごとく破壊していくその様はまさに天真爛漫・傍若無人。

そして、これはおそらく本作の本質であり立ち位置でもあると思うのだが、前述のように本作ではその面白さを支えているのがよつばの破天荒っぷりなのはもちろん、加えてそれに巻き込まれ右往左往している周りの人間の反応がそれに拍車をかけて面白さを増しているという構造をとっており、実は本作での明確な主人公は存在していない(あくまで現時点)。

これは、よつばをはじめ他の登場人物の全員についての心理描写(具体的に文字として)が殆ど無い事からも明らかである。

さらに、1巻では「よつばが体験する非日常が周りの人間の日常を破壊していき非日常を形成していく」という基本構造が作品及び笑いの中心となっているため、よつばが徐々に日常を形成していく事によって周りの人間にとっての非日常が失われていくという構造の帰結が自ずと見えてくる事になる。

本作は現在8巻まで発売されているためこの後も購入していく事になろうが、上記の事があるためこの面白さが果たして続いていくのか少々心配であったりする。まあ、確実に杞憂に終わるだろうけど。


よつばと! (1)

よつばと! (1)

  • 作者: あずま きよひこ
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2003/08/27
  • メディア: コミック



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