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アイマンマン / IRON MAN / 鉄男 [映画]

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色々とつっこみ所のある映画だったが、エンタテインメントとしては今年観た中でもかなりの作品だと思う。基本お約束的展開によってストーリーが進んでいくが、魅せるところはしっかり魅せており「気の利いたジョーク」と言った感じの印象を受けた。

「バットマン・ビギンズ」でもそうだったが、主人公が使用するスーツや武器が主人公自らの手によって制作されていく過程が描かれていくのは非常に気持ちが良い。

前回の記事では「破壊のカタルシス」について触れたが、本作のようなその対極にある「創造」においても実はカタルシスを感じる事が出来る。

例えば身近なモノでは、よくあるビル等の建造物の建設過程の風景を高速再生している映像などがそうである。映画でいえば「タイムマシン」(04年)でのタイムトラベルのシーンがそうだ。

また、「バットマン~」と本作では主人公が外界に対して秘密裏に制作を行っているため、子供の頃に作っていた秘密基地のような「特定のコミュニティにおける秘密の共有」という童心的な密かな優越感も感じる事ができ、それらも相俟ってよりカタルシスを感じる事が出来る(男性に特有の感覚かもしれないが)。

そして、一見描かれるテーマや性格が違う両作品ではあるが、実は共通している部分が多い事に気づく。主人公は二人とも巨大企業の社長であり普通の人間である。互いに女好きであり(片方はやむなし)、会社や私生活での基本的な仕事は基本的に側近に任せっきりにもしている。そして、両者が自らの「力」によって行おうとしているのは「平和」という目的のためである。「形は変わるが趣旨は同じ」だ。

話は戻るが、この「普通の人間」という要素にも「創造のカタルシス」が関係しており、普通の人間が強大な力を手にしていくという「人間像」が創造されていく過程というモノは私達にとっても身近に感じられ(社長という身分はアレだが)、まるで自身が力を手にしてしまったかのような感覚を覚えずにはいられない(クンフー映画を観た少年のように)。「マトリックス」一作目でのネオが救世主になるまでの過程などが分かりやすい例か。

公開されたばかりでまだ本作を観ていない人は多いと思うが、劇場で観る時には映像だけでなく、音響にも注目(?)しおいてほしい。というのも、本作では大作でお馴染みの「SKYWALKER SOUND」で音が作られているため、非常にこだわりが感じられるモノになっている。戦闘シーンはもちろんの事、主人公がアイアンマンのスーツを装着するシーンなどでも「いかにも」な感じの音が聞こえてくるため「トランスフォーマー」での変身シーンにも似た快感がある。

そして、これは個人的に一番気に入っているシーンなのだが、主人公が「アイアンマンとして」初めて登場するシーンは非常に格好良いモノになっているため是非刮目してほしい。
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